米国・Massachusetts General Hospital(MGH)/Harvard Medical SchoolのHans F. Dias氏らは、米国の大規模患者データセットなどを解析した結果、BCGが1型糖尿病の発症予防に関与している可能性が確認されたとPLoS One(2023; 18: e0276423)に発表した。
http:// https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36662841/
※1型糖尿病予防とは、膵臓のインスリンを出すβ細胞が壊されてしまう病気です、β細胞からインスリンがほとんど出なくなることが多く1型糖尿病と診断されたら治療にインスリン製剤が必要となります※
※世界的には糖尿病全体の約5%が1型糖尿病と言われています※
1型糖尿病を合併する膀胱がん患者では、複数回のBCG膀胱内注入療法によりHbA1cが複数年にわたり低下することが確認されています。
更に新生児BCGワクチン接種を義務付けている国では、接種を義務付けていない国と比べて1型糖尿病の発症率が低かったことも確認されています。
新生児BCGワクチン接種を義務付けている国では、そうでない国と比べて1型糖尿病の発症率が平均で47%有意に低かったことも確認されています。
以上の結果から、研究者らは"BCGが1型糖尿病の発症予防に寄与する可能性が示唆された"と結論づけていますが、"2型糖尿病の予防効果を裏付けるものではない"と述べています。
2型糖尿病を合併する膀胱がん患者でHbA1c低下効果が見られなかったのは、糖尿病治療薬メトホルミンの同時投与が一因の可能性があることを指摘し、メトホルミンは解糖経路に対するBCGの有益な作用を阻害すると説明しています。
切手は2021年カナダ発行の「インスリン発見100年記念切手」で、当時のインスリンが描かれています。
切手は1956年ドミニカ共和国発行の「結核救済基金切手」で、結核予防の複十字と共にBCGの文字が描かれています。
切手は1952年キューバ発行の「郵便税切手」で、結核予防の複十字と共に“BCGで子供に予防接種を!”のスローガンと共に子供の顔が描かれています。
切手は1948年ユーゴスラビア発行の「結核予防切手」で、結核予防の複十字のマークの付いた手に抱かれる赤ちゃんとと共にBCGの文字が大きく描かれています。