voxsangman’s blog

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医学よもやま話-4.疫病を描いた作家とその作品 アルベール・カミュ-

アルベール・カミュ(1913~1960)は、フランスの小説家、劇作家、哲学者、随筆家、記者、評論家で、1957年にノーベル文学賞を受賞しています。

彼は1947年にフィクション『ペスト(La Peste)』を、5年の歳月をかけて書き上げ発表しています。

『ペスト』は不条理が集団を襲ったことを描き、ここに描かれる不条理は伝染病のペストです。

カミュは、中世ヨーロッパで人口の30%以上が死亡したペストを、不条理が人間を襲う代表例と考え、自らが生まれ育った北アフリカのフランス領を舞台にしたこの小説を書き上げています。

この作品はドキュメンタリー風に描かれていますが、フィクションです。

この作品も読みごたえのあるものですから一度お読みになることをおすすめします。

 

『ペスト』アルベール・カミュ・三野博司(訳)、2021年 岩波文庫

切手は1990年スウェーデン発行の「ノーベル文学賞受賞者切手」の中の一枚で、彼の肖像が描かれています。

 

1990年スウェーデン発行ノーベル文学賞受賞者切手

切手は1967年フランス発行の「著名人切手」の中の一枚で、彼の肖像が描かれています。

 

1967年フランス発行著名人切手

 

切手は1977年ニジェール発行の「ノーベル文学賞受賞者切手」の中の一枚で、彼の肖像とともに1957年のノーベル文学賞受賞が描かれています。

 

1977年ニジェール発行ノーベル文学賞受賞者切手