voxsangman’s blog

世界の切手を使って医学・世界の出来事・神話・法則などをわかりやすく解説していきます。

切手アラカルト-1.日本国の切手の国名表記-

切手の種類や発行目的など特殊な切手について解説していきますのでお付き合い下さい。

第一回目は、切手の国名表記についてです。

切手にはその切手の使用できる金額が「額面」として表記されています。

※例外として額面表記のない無額面切手もあります※

※無額面切手とは、そもそも郵便料金改定の決定が間に合わないことを予想し、見切り発車的に印刷されましたが、現在では基本料金などの郵便料金に使用できることを永久保証して発行される場合が多いくそのため永久保証切手とも呼ばれています。

※日本では無額面切手は過去にも現在においても発行されたことはありません※

そして切手を発行した国と地域が記載されています。

※例外としてイギリスは、エリザベス女王の横顔やシルエットを切手の印面に示し、国名を文字で表記されていません、また、サウジアラビアも、国の紋章のシルエットを切手の印面に表記し、サウジアラビアの国名は記載されていません※

日本も最初の切手発行から5年間は国名の表記はありません。

日本切手で最初に国名が入った1876年(明治9年)発行の日本初の記念切手『明治銀婚2銭』には、『大日本帝国郵便』と記載され、大日本帝国郵便を英訳した「Imperial Japanese Post」と記載されています。

しかし1899年(明治32)年の普通切手から英語表記はなくなり、『大日本帝国郵便』と記載されました。

戦後の1946年(昭和21年)12月12日発行の『郵便創始75年記念切手』から、『日本郵便』と記載されるようになりました。

『NIPPON』表記の第1号切手は、1966年(昭和41年)『魚介シリーズ イセエビ』です。

因みに普通切手の『NIPPON』表記は、半年遅れての1966年6月20日発行の「新動植物国宝切手」の「根本中堂」60円と「音声菩薩」200円になります。

1964年に世界の郵便を統括する万国郵便連合(UPU)の会議によって、「1966年以降、切手にはローマ字で国・地域名を表記する」ことを採択した結果、日本では1966年から「NIPPON」というローマ字て国名を表記されていますが、これに従っていない国もあります。

切手は1894年日本発行の日本最初の記念切手「明治銀婚記念切手」で、切手上に右から『大日本帝国郵便』、切手下には『Imperial Japanese Post』と記載されています。

 

1894年日本発行明治銀婚記念切手

切手は1946年日本発行の「郵便創始75年記念切手」の中の一枚で、切手右側に『日本郵便』とときさいされています、因みに像の人物は日本に郵便の郵便の仕組みを築いた前島密(1835~1919)で、「日本近代郵便の父」と称されています。

 

1946年日本発行郵便創始75年記念切手 前島密

切手は1966年6月20日発行の「新動植物国宝切手」の中の根本中堂60円切手で、切手左下に『NIPPON』と表記されています。

 

1966年日本発行新動植物国宝切手」の中の根本中堂

切手は1966年1月13日発行の「魚介シリーズ切手」の中の一枚でイセエビが描かれ、切手右上に『NIPPON』と表記されています。

 

1966年日本発行「魚介シリーズ切手」の中の一枚でイセエビ