voxsangman’s blog

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世界史ミステリー81.ツングースカ事件-

ツングースカ事件は、1908年6月30日7時2分頃、ロシア帝国領中央シベリア、エニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツングースカ川上流ヴァナヴァラ北の上空で隕石によって起こった爆発とされていてツングースカ大爆発とも呼ばれます。

爆発の威力はTNT換算で5メガトン程度、爆弾広島型原爆の1000倍爆と推定され、爆心地から半径30km以内の森林がなぎ倒され、100km2以上の森林が黒焦げになりました。

爆発の衝撃はヨーロッパまで伝わり、地震計で観測されました。

爆発の原因は、直径100メートル程度の隕石が地球大気圏に突入し、大気中で爆発したものと考えられていますが、隕石は地上に落下せ、大気中で蒸発したと考えられています。
ツングースカ事件は、人類史上最大規模の天体衝突事件の一つでとされていますが、天然ガスの爆発、さらには異星人の飛行船の墜落まで様々な可能性が提唱されてきました。

しかし、爆発地点にはクレーターなどの顕著な痕跡が見つからず、確固たる証拠を示すことができていないのが現状です。

落下地点の周辺で、樹木や昆虫の成長の停止、逆に異常な速度の成長、新種の出現など生育に異常が見られた。
 
1946年にはロシアのSF作家アレクサンドル・カザンツェフが、「爆発は地球に墜落した異星人の宇宙船に積まれた核爆弾によるものである」という内容の小説「爆発」を発表しています。

更にこの爆発は、コニラ・ステラによるものと言う説を唱える学者もいます。

テスラは自身が「エネルギーを無線で転送する」技術を開発したと主張し、その実験の一環として、高出力の電磁波を地球の反対側に送る試みを行ったと言われていて、その試験の日付がツングースカ大爆発と一致するとの説もあります。

いずれの説が正しいかは現在ではわかりませんが、ツーングースカの大爆発があったことは事実です。


切手は1958年ソ連発行の「ツングースカ大爆発50年記念切手」で、切手には隕石を意味するロシア語の“МЕТЕОРИТА”が記載されていてこの切手が発行された時点では、ソ連政府はツングースカ爆発が隕石によるものと考えていたと推測されます。

 

1958年ソ連発行ツングースカ大爆発50年記念切手

切手には、隕石が落下する様子と当時現地調査を行った隕石研究で知られるロシアの鉱物学者レオニード・クーリック(1883~1942)が描かれています。

 

切手は1957年ソ連発行の「シホテ・アリニ隕石落下10周年記念切手」で、隕石の落下の様子が描かれています。

 

1957年ソ連発行の「シホテ・アリニ隕石落下10周年記念切手

切手は2023年セルビア発行の「著名なセルビアの科学者小型シート」に収められた一枚で、ニコラテラスが描かれています。

 

2023年セルビア発行の「著名なセルビアの科学者小型シート