切手の図案を作成するときに、図案作成者の考察ミスや、印刷工場の製造ミスなどによって、問題ある切手が生じることがあります、この切手のことをエラー切手といいます。
エラー切手の種類としては、図案ミス・彩色エラー・印刷漏れエラー・逆刷りエラー・用紙エラー・目打エラーなどがあります。
これらのエラー切手は企画・製造時点で発見されると廃棄処分にされますが、発見されずに販売されて出回ることがあります。
エラー切手は全世界で存在していて極めて希少なものがあり高額でマニアの間で取引されています。
残念ながら私は日本のエラー切手を持っていません。
所有している外国のエラー切手を紹介します。
最初の一枚は、1956年7月10日に東ドイツで発行された「シューマン没後100年記念切手」ですが、発行された際、誤って背景にシューベルトの「さすらい人の夜の歌」の楽譜が使われたため、同年10月8日にシューマンの「月の夜」の楽譜に差し替えて再発行されましたが、訂正版の発行後もエラー切手を売り続けたため、希少価値は殆どありません。
切手は1971年米国発行の「献血運動切手」で、『giving BLOOD save lives:献血は命を救う』の文字とともに献血を表す1滴の赤いしずくが描かれています。
切手の印刷文字が右にずれて、右の縦に描かれていた『United States Postage』の文字額面の6セントの6の数字が右にずれて印刷されています。
この切手のシートの構成の左にあった切手の『United States Postage』と、6の数字がずれて印刷されています。