今回から日本史にまつわるミステリーを順次紹介していきますのでお付き合いください。
第一回目は神武天皇についてです。
神武天皇は、日本国の創始者で日本の初代天皇とされていますがは実在しない、という意見が大勢を占めていますが、実在を否定する証拠もありません。
古事記・日本書紀の記載によると神武天皇は日向国(今の宮崎県)から出発し、 宇佐などを経て吉備に3年滞在し、大阪、和歌山熊野とまわって平定しながら上陸し、長髄彦(ナガスネヒコ)との激しい戦闘の末に大和に入って紀元前660年元旦に今の橿原市の橿原宮で即位されたとされています。
八咫烏(やたがらす、やたのからす)は、日本神話において、神武天皇を大和の橿原まで案内したとされており、導きの神として信仰されています。
他の伝承には金鵄(金色のトビ)が長髄彦との戦いで神武天皇の弓に止まり、その体から発する光で長髄彦の軍兵たちの目がくらみ、東征軍が勝利することができたとされれています。
金鵄は『古事記』に登場せず、神武東征の際に熊野から大和へ東征軍を道案内した八咫烏と混同、あるいは同視されることが多いようです。
はがきは1920年日本発行の「第一回国勢調査」で、神武天皇の持つ弓に止まった金鵄が光を放つ光景が描かれています。
切手は1940年日本発行の「紀元2600年記念切手」で、金鵄が描かれています。