voxsangman’s blog

世界の切手を使って医学・世界の出来事・神話・法則などをわかりやすく解説していきます。

切手アラカルト-24.電信切手-

電信切手とは、電信(電話または電報)料金を納付するために発行された切手です。

世界の一部の国で発行されています。

一昔前までは電信事業も国家により運営されていたことから多くの国では、電報の納付に電信切手が用いられてたていましたが、多くの場合は郵便料金として使用出来なかったことからその後、一部の国では、電信料金の納付に郵便切手が使えるようになり、電信切手は短期間のうちに廃止されています。

日本国内では、1869年の公衆電報サービス開始以来、電報料金は長らく現金納付でしたったが、1885年7月1日施行の国内電報の均一料金制導入とあわせて、電信切手による料金納付制度が導入された結果電信切手は、当時電報事業を行っていた工部省により、使用開始に先立ち、1885年5月7日に発行されました。

そして1885年12月22日には、工部省が逓信省農商務省に分割され、電報事業は逓信省に移管され1888年4月1日から電報料金を郵便切手で納付できるようになっています。

その後電信切手は、1888年3月31日に発売停止され1890年2月28日に使用禁止とり1949年の郵電分離まで、電信電話料金の支払いに郵便切手を充てることが出来ました。

日本では、1890年の電話の公衆サービスの開始よりも前に電信切手が廃止されたことから、電話料金の納付に電信切手が用いられたことはありません。

 

切手は1873年オーストリア発行の「電信切手」の中の一枚で、皇帝フランツ・ヨーゼフの横顔が描かれています。

 

1873年オーストリア発行電信切手

 

切手は1876年イギリス発行の「電信切手」でヴィクトリア女王の横顔が描かれています。

 

1873年イギリス発行電信切手

切手は1885年日本発行の「電信切手」の中の一枚で、使用済の◎の消印があります。 

 

1885年日本発行電信切手