voxsangman’s blog

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世界史ミステリー2.マンモス絶滅の謎-

マンモスは現生のゾウの類縁ですが直接の祖先ではなく約400万年前から1万年前頃までの期間に生息していた巨大な牙を持つ生物です。

マンモスという名前は、フランスの博物学者のジョルジュ・キュヴィエ(1769~1832)によって現生のゾウの骨格とこれらの化石の詳細な比較を行い、「これら化石は現生種とはまったく異なる古代に絶滅したゾウの一種である」と結論づけ、この化石種を「マンモス」と命名しています。

いまからおよそ4万年から数千年前に多くの大型哺乳類と共にマンモスは絶滅したとされています。

絶滅の原因は未だ不明ですが、氷期末期の気候変動に伴う植生の変化を原因とする説が有力視されています。

その他にも、ヒトの狩猟によって絶滅したという説も有力視されています。

マンモスは子供を一度に1頭しか生まない大型動物であったことから狩猟圧に弱い動物であることがこの説が支持される理由です。

【おまけ】

イスラエルが絶滅したマンモスをワシントン条約の規制リスト掲載を提案しています。

絶滅した動物をなぜ現在生息している動植物の規制対象リストに絶滅種を加えるのでのでしょうか?

その理由は「マンモスの牙の取引はほぼ規制がなく、記録もほとんどなされていない。また、マンモスの牙と象牙は区別するのが難しいため、象牙をマンモスの牙と故意に偽れば、ワシントン条約の規制を回避できる。つまり、象牙の違法な国際取引が促進されるという明白なリスクがある」ということです。

加工前の象牙とマンモスの牙は区別が付きますが、一度加工されたものはその区別ができません。

近年、永久凍土の融解が進み、シベリアの氷の下に閉じ込められていたケナガマンモスが次々と発見されロシアが、氷の象牙(アイスアイボリー)とも呼ばれるマンモスの牙の主要輸出国になっています。

これによって象牙の違法輸出が増加することが懸念されているのです。

 

切手は2008年ギニア発行の「ゾウとマンモスの小型シート」で、シート面にはマンモスとそれを狩る原始人が、切手にはアジアゾウが描かれています。

 

2008年ギニア発行ゾウとマンモスの小型シート

切手は2008年フランス発行の「先史時代の動物切手」の中の一枚で、ケナガマンモスを狩る原始人が描かれています。

 

2008年フランス発行先史時代の動物切手

切手は1994年カナダ発行の「先史時代のカナダ (第 4 シリーズ)、哺乳類切手」の中の一枚で、ケナガマンモスが描かれています。

 

1994年カナダ発行先史時代のカナダ (第 4 シリーズ)、哺乳類切手