voxsangman’s blog

世界の切手を使って医学・世界の出来事・神話・法則などをわかりやすく解説していきます。

世界史ミステリー20.リンカーン暗殺の謎-

エイブラハム・リンカーン(1809~1865)は、アメリカ合衆国第16代大統領です。

彼は偉大な解放者 、奴隷解放の父とも呼ばれ米国内では「史上最高の大統領」としても親しまれています。

1865年4月14日フォード劇場で「Our American Cousin(イギリス貴族遺産相続にアメリカ人の甥がからむ喜劇)」という現代劇を妻メアリー・トッド、従者・チャールズ・フォーブスとヘンリー・ラスボーン少佐、少佐のフィアンセのクララを伴って観劇中、北軍メリーランド州出身の俳優ジョン・ウィルクス・ブース(1838~1865)に1.2mの至近距離から拳銃で後頭部左耳後5cmを1発撃たれ、1865年4月15日土曜日の午前7時22分にウィリアム・ピーターソン(William Petersen)宅で死亡しました。

リンカーンは米国史上最初の暗殺された大統領です。

リンカーン大統領の暗殺事件には数々の謎があり、後に多くの不審点が指摘され謎の重大歴史事件として現在にまで伝えられています。

この理由としては、逮捕・処刑された犯人たちはほんの一握りの人物たちとされ、事件の背後には暗殺を指令した政治的な結社・組織などが存在したのではないか?

逮捕者(死後含む)以外の表に現れなかった共謀者がまだ多数いたのではないか?

など解明されていなことが存在しているからです。

切手は1959年ホンジュラス発行の「エイブラハム・リンカーン生誕150年記念切手」の中の一枚で、フォード劇場でブースがリンカーンを打つ瞬間が描かれています。

 

1959年ホンジュラス発行エイブラハム・リンカーン生誕150年記念切手

リンカーンの予知夢】

リンカーンは自分が暗殺されることを予期していたと考えられています、彼の友人で伝記作家のウォード・ヒル・ラモン(1828~1893)によると、リンカーン暗殺事件の3日前、リンカーンはその10日ほど前に自分が見た夢の内容をラモンらに話しています。

更に暗殺される当日にリンカーンはボディーガードのウィリアム・H・クルック(1839~1915)に三夜連続で自分が暗殺される夢を見たことを伝えていました。

リンカーンの語った夢の内容は、およそ10日ほど前、大勢の人々が泣いているような押し殺した忍び声が聞こえた。

私は階下へ降りたところ静寂の中にすすり泣きの声が流れていたが、人の姿は見えなかった。

私は部屋から部屋へと歩き回ったが私はわけがわからず不安だった。

ぜひとも原因を突きとめなければと決心し、歩き回った末に東の間まで行ったところ、信じられない光景を目にした、それは目の前に棺の安置台があり、葬儀服につつまれた死体が安置されていた。

人々がむらがり、白衣で顔をおおった遺体を痛ましげにながめ多くの人が泣いていた。

私は「ホワイトハウスの中でだれが死んだのかね」と兵士の一人に聞いたところ、兵士は「大統領です」、「暗殺者に殺されたのです」と答えた、その後リンカーンは目覚めたとされています。

この話から数日後の4月14日、リンカーンはワシントンのフォード劇場でブースに撃たれ、遺骸はホワイトハウスの東の間に安置された。

リンカーンがフォード劇場に行く際に、ウィリアム・クルックに『さようなら、クルック』と言ったと言います。

クルックによると、リンカーンがそう言ったのは初めてで、リンカーンはそれまでは常に「おやすみ。クルック」と言っていた。

 

切手は2013年コートジボワール発行の「リンカーン小型シート」で、切手にはリンカーンの肖像、シート面左下にはリンカーンが打たれる光景が描かれています。

 

2013年コートジボワール発行リンカーン小型シート