国家のプロパガンダは、意図的に特定の主義や思想に誘導する宣伝戦略のことで世界中に訴え、過去には諜報活動にも利用されています。
当然のことながら国家のプロパガンダとして切手が利用されます。
プロパガンダを目的として発行された切手をプロパガンダ切手と呼びます。
プロパガンダ切手は、第二次世界大戦中から発行され現在も多く発行されています。
切手は1939年ソ連発行の「ソビエト軍50周年記念切手」で、切手に描かれたポスターは1939年にドイツで描かれたポスターで1939年のドイツ、ソ連によるポーランド侵攻を「労働者の開放」として正当化するためのプロパガンダとして描かれたものをそのまま使用しています。
農民が兵士にキスをして軍事侵攻を歓迎するかのような表現が取られています。
切手は2010年北朝鮮発行の「プロパガンダ切手」の中の一枚で、中国と北朝鮮両国が団結して核武装した“米国帝国主義”に対抗しようとの趣旨の宣伝が描かれています。
切手は2001年イラク発行の「アル・アミリヤの防空壕を爆撃10周年記念切手」で、爆撃により犠牲となった子供を抱きかかえる母親の痛ましい姿と爆撃直後の惨状の写真と、1991年2月13日アメリカと同盟国による防空壕に対する悲惨な攻撃と記載されています。