voxsangman’s blog

世界の切手を使って医学・世界の出来事・神話・法則などをわかりやすく解説していきます。

日本史アラカルト-7.小野小町-

小野小町(生没年不詳)は、平安時代前期9世紀頃の女流歌人で、六歌仙三十六歌仙という称号が与えられています。

小野小町は、クレオパトラ楊貴妃と共に「世界三大美人」の一人に数えられています。

よく「○○小町」と言われますが、これは小野小町は美女の代名詞であることに由来しています。

小野小町の詳しい系譜は一切不明で、絶世の美女として七小町など数々の逸話が残っていて、後世に能や浄瑠璃などの題材としても使われています。

しかし当時の小野小町の絵や彫像は現存せず、後世に描かれた絵でも後姿が大半を占め、素顔が描かれたものは存在していません。

但し数多くの和歌を残しているのは事実です。

そのことからしても小野小町とされる女流歌人は、存在したことだけは確かと言えるでしょう。

小野小町の和歌は、『古今和歌集』に収められているとするのが通説ですが、その他の歌集のものは疑問視されています。

小野小町の代表的な歌としては、『花の色は うつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせし間に』(古今和歌集113)がよく知られています。

百人一首』にも収められた有名な歌で、散りゆく桜の花にわが身の衰えを重ねて嘆く小町。

小野小町の歌は「古今和歌集」「後撰和歌集」などの勅撰集に六十余首おさめられています※

小野小町には"穴なし伝説"というものもあり、この場合の穴とは膣のことであれだけ多くの男に言い寄られながらついに誰にもなびかなかったので、こんな伝説が生まれたと推測されます。

ちなみに、裁縫に使う穴のない針を"待ち針"と呼ぶのは、"小町針"が語源だとの説もあります

 

切手は1989年ガーナ発行の「絵画切手」の中の一枚で、小野小町が描かれています。

 

1989年ガーナ発行絵画切手

切手は2005年日本発行の「古今和歌集奏覧1100年・新古今和歌集奏覧800年記念」の中の一枚で、小野小町が描かれています。

2005年日本発行古今和歌集奏覧1100年・新古今和歌集奏覧800年記念

切手は2009年日本発行の「2009年ふみの日 百人一首小型シート」の中の一枚で、小野小町と彼女の歌が描かれています。

 

2009年日本発行2009年ふみの日 百人一首小型シート