目打(めうち)とは、つながっている切手を切り離すのに便利なように周囲に入れられる連続した小穴のことを言います。
目打は1850年にイギリスで発明されましたが、目打を入れる機械がなかなか普及しないことから、多くの国では目打のない無目打切手の発行が続いていました。
無目打切手とは、目打がないものをいいます。
無目打切手は、通常の切手よりも希少価値が高く、コレクターの間で人気があります。
無目打切手は、さまざまな理由で発生しますが、最も一般的な原因は、製造工程のミスです切手を印刷する際に、目打が押されてしまうことがありますが、この場合は無目打エラー切手とされます。
さらに、意図的に目打を入れない切手を無目打切手と呼びます。
日本においては、関東大震災のあとや太平洋戦争さなかには、物資の不足等から意図的に無目打ち切手が発行されています。
無目打切手は、通常の切手よりも希少価値が高いため、コレクターの間で人気があり、オークションなどで高値で取引されることもあります。
そのため無目打切手は、その希少価値から、投資の対象としても注目されています。
切手は1871年日本の「竜文切手(りゅうもんきって)」の中の一枚で、左右の龍に囲まれて錢四十八文の文字が描かれていますがこの切手は無目打です。
※この当時の古い切手は贋作や模造品が多く、素人がなかなか手を出せる分野ではなく、購入する際には信頼のおける切手販売業者から購入する必要があります、当然のことながら価格は極めて高くなります※
切手は1923年日本発行の「震災切手」の中の一枚で、トンボ・桜・富士山に菊の御紋章が描かれています。
※関東大震災の際に応急処置で民間の印刷会社に作らせたもので無目打で裏糊もありませんが独特のすかしが入れられています※
切手は1945年日本発行の「第3次昭和切手」の中の一枚で、富士山と桜が描かれていて、無目打で裏糊もありません。
当然のことながら外国の切手にも無目打切手は多く存在しますが、今回は日本の切手を紹介しました。